ことばのテーブル データ教材 第1集

つたえる練習T〜切り貼り作業編〜


ことばのテーブル データ教材第1集「つたえる練習T〜切り貼り作業編〜」は、情報伝達という作業を通して、実用的なコミュニケーション能力を育てるための教材です。文法能力の育成、相手と自分との情報の差異を理解するための心理洞察、相手との協調、伝達意欲の向上、など、多種の学習目的があります。

●練習に当たり、用意していただくもの
@練習課題の用紙
CD 収録のPDF ファイルを開き、用紙を2枚(役割交替をする場合は4枚)、印刷します。
【注意】用紙は、B5のページサイズで作成されています。プリンターで印刷する場合、印刷画面で、「PDF の
ページサイズに合わせて用紙を選択」のタグにチェックを入れていただくと、B5 サイズで印刷されます。
   チェック例: □PDF のページサイズに合わせて用紙を選択
ただし、子どもの能力(例:ハサミの使い方の巧拙や切り取ったピースの取り扱い等)に応じて、A4サイズ
などに拡大して印刷して実施することも可能です。

Aハサミとのり
今回の「つたえる練習T」は、すべての練習課題で、絵や文字を切り貼りして状況を作成し、それを相手に
伝達します。切り貼り作業を進めるためのハサミとのりをご用意ください。子ども用と指導者用と、2セット用
意してもいいのですが、1つだけのハサミとのりを貸し借りし合うのも、ひとつのコミュニケーションです。

B衝立(ついたて)となるもの
「つたえる練習」は、コミュニケーション・ギャップ(情報の差)の状況を設定して行う課題です。そのため、
空き箱など、子どもと指導者との間を隔てるものが必要となります。ことばのテーブルでは、高さ20センチ、
幅30センチ位の空き箱を衝立がわりにしています。

C指導者の用紙を支えるもの(ボードなど)
子どもから指導者への情報伝達の場合、指導者は、用紙を掲げて作業し、どこに何を貼ったか、の結果を
遂次、子どもに示します。掲げた用紙を支えるためのボードがあると便利です。

対象
この教材を開始するためには、お子さんに以下のような能力が必要です。
@特殊表記も含めひらがな単語〜単文レベルでの音読・読解能力。
A助詞「が」「で」「に」「を」の書字能力
B日常基本単語についての一定の理解力

【つたえる練習を行うために必要な能力】
多種の練習方法があるための、以下、練習方法ごとに、実施に求められる能力を記載します。

A.ことばによる情報伝達の場合
@子どもから指導者への伝達では、各テーマに含まれる事物名称や動詞の呼称能力が必要です。
また、表現すべき文型パターン(例:□は□をたべたい 等)を読むための読字能力が必要です。

A指導者から子どもへの伝達では、事物名称や動詞の理解力、および、2語連鎖以上の文の理解力
が求められます。(例:「ぶたがりんごをたべる」など) しかし、これらの能力を育てる目的もあります。

B.子どもから指導者への伝達を、切り取ったピース(絵)の指さしや、身振りなどで行う場合
@各テーマに含まれる絵の理解や絵と絵のマッチング(同定)能力が必要となります。

【この教材の目的】
下記に記した多種の学習目的があります。詳しくはCD 収録の「つたえる練習の学習目的」をお読みください。

@伝達能力の向上 A語彙の理解・表出学習 B助詞・構文の理解・表出学習
C自分および他者の心理洞察能力の向上 D協調行動の育成 E言語調整能力の育成
F状況に対する注意能力の向上 G自己決定性の育成。
G写像能力の育成 G課題構造の理解
H伝達意欲の向上 など。



※詳しくは、以下の「解説」「練習の進め方」「練習課題リスト」等をご参照ください。
「つたえる練習」の学習目的

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